在学生からのメッセージ
第一弾 学部4年生 田渕絢香さん
現在、学部4年生の田渕さんは、推薦入試を受験して入学しました。今回、その経緯などを話してもらいます。
一般入試を考えている人も、是非、推薦入試がどういうものかを知ってもらうために、参考にしてください。
スポーツについて生体の仕組みの面からの研究をやりたい
小学校の頃から続けてきた水泳で、全国大会にも出場経験を持つ田渕さん。
水泳以外にもスポーツ全般が好きという田渕さんが、電通大を志望したきっかけは何だったのでしょう?
「私は、小、中、高と水泳をやっていましたし、水泳の他にもスポーツ全般が好きなので、好きな科目である生物学的な視点からスポーツに生かせることを学べる大学に進学したいと考えていました。
私は大学の付属高校出身でしたが、私の希望を叶える学部がなかったため他大学へ進学することにしました。
他の進学先を探すにあたって、出身が東京ということもあり、近郊の国立大学を中心に希望に会う大学をいろいろと探した結果、この学科の狩野豊先生の研究室のホームページに行き当たりました。
スポーツについて学べる大学は他にもありましたが、もともと生物学が好きな私は、スポーツについて生体の仕組みの面から学びたいと思っていました。
それを叶える大学として、狩野研究室がある電通大を志望校としました。」
化学生命工学プログラムを目指す人には、是非、推薦入試の受験を考えて欲しい
いつ頃から推薦入試を意識し始めたでしょうか?
「高校3年生から自分の希望に沿う大学を調べ始めました。
実際に、狩野先生の研究室が目に留まったあと、高校の担任の先生とも相談して、推薦入試による受験を意識したのは、9月になってからでした。
7月のオープンキャンパスは既に終わっていましたが、狩野先生にメールで研究室の見学をお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。」
推薦入試に向けて準備したことは?
「もともと、系列の大学に推薦で希望通り進学できるよう、日頃の勉強は頑張っていました。
その結果、出願資格にある評定平均値はクリアできていました。
推薦入試に向けては過去問を利用した対策や、高校の先生方にお願いして面接の練習もしました。」
推薦入試を受験してよかった点は?
「確かに、高校での日ごろの成績は重要になってきますが、一般入試を考えている人も、是非過去の推薦入試の問題にも目を通してみて、検討してみてください。
入試問題を見比べると、一般入試よりも受験しやすいことがわかると思います。
あと、もちろん、進学先が早く決まる点が挙げられます。」
(ちなみに、平成30年度の推薦入試は、平成29年11月20日(月)、及び11月21日(火)に行われ、合格発表は平成29年11月30日(木)の予定です。)
「11月に合格が決まったので12月~3月は小中高時代に打ち込んでいた競泳にまた取り組んで、何回か試合に出たりしました。
6月の引退試合で悔いが残っていたのでまた試合に出れたのはうれしかったですし、後輩たちに指導もしたのでいい経験になりました。
また、大学入学に向けていろいろな準備ができるのは良いことだと思います。(特に地方出身の方は家探しなど、早めに取り掛かっていました。)」
一般入試の前期日程では「大括り入試」のため入学後の1年次に学類、2年次にプログラムが決定します。
一般入試の後期日程では類別に入試は行われますが、プログラムまでは決定していません。
一方、推薦入試ではプログラムまで選んで出願するので希望するプログラムへの配属まで、入学の時点で決定します。
トレーニングをすると、なぜ、筋肉がつくのでしょうか?
現在の研究の内容を教えて下さい。
「高校生の時、水泳のタイム向上のためにトレーニングをしていて「なぜ筋肉はトレーニングを繰り返すと強くなるのだろう」と疑問に思ったのをきっかけに、狩野研究室に興味をもちました。
トレーニングをすると筋肉は傷つき、そして細胞自身がもつ力により回復されることで筋肉は強くなります。
しかし、この時どうして細胞は回復することができるのか、強くなるのかといったことはあまりわかっていません。
私は、ラットを使って実験を進め、筋肉の細胞の中にあるカルシウムイオンが重要な働きをしていると考え研究を進めています。
これまで、ある程度研究が進み、今年の5月末にアメリカのコロラド州デンバーにて開催された国際学会(American College of Sports Medicine)での発表を行うことも出来ました。」
将来の目標を教えて下さい。
「将来の目標は、研究者になることを目指しています。
スポーツだけでなく、医療や社会への貢献も出来れば良いなと考えています。
運動で筋力をアップすることだけでなく、例えば、高齢になり、筋力が衰え寝たきりになる人の筋力を回復させ、「健康寿命」を伸ばせるような研究も出来れば良いなと考えています。」
GLTPについて
田渕さんは、現在、「UECグローバルリーダー育成プログラム(GLTP)」に参加しています。
チャレンジ精神の旺盛な学生に対し、様々な活動を支援しています。
いくつかの研究室での研究を経験し、視野を広げるとともに、通常より先に希望の研究室に入り研究を開始することが出来ます。
さらに、海外への留学の積極的な支援も得られ、休学の必要もなく海外へ留学することも出来ます。
田渕さんも、今年の秋からアメリカのカンザス州立大学へ留学予定で、国際学会出席時に、留学先も訪れてみたそうです。
田渕さんは、「素晴らしいプログラムで、得られることもとても多いので、それほど身構えずに、是非一人でも多くの人に積極的にチャレンジしてほしい」と話しています。
平成30年度 推薦入試について、
出願期間 平成29年11月 1日(水)~ 11月 6日(月)
選抜期日 平成29年11月20日(月)・ 11月21日(火)
合格発表 平成29年11月30日(木)
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